8月の自動車生産台数は5カ月ぶりに10万台へ回復

(タイ)

バンコク発

2020年09月25日

タイ工業連盟(FTI)は9月17日、2020年8月の自動車生産台数が前年同月比29.5%減の11万7,253台となり、前年同月比で16カ月連続マイナスになったと発表した(添付資料表参照)。ただし、タイの自動車生産台数は4月を底に5月から回復に転じ、8月は前月比で31.2%増加し、5カ月ぶりに10万台超えとなった(2020年8月25日記事参照)。内訳は、輸出向け生産台数が全体の43.9%、前年同月比38.3%減の5万1,441台、国内販売向けが全体の56.1%で、20.7%減の6万5,812台だった。部門別では、乗用車が32.3%減の4万5,094台、ピックアップトラックなどの商用車が27.7%減の7万2,159台となった。1~8月の累計では、生産台数が前年同期比42.1%減の81万2,721台となり、輸出向けが39.0%減の44万1,459台、国内販売向けが45.4%減の37万1,262台。部門別では、乗用車が45.1%減の30万8,140台、商用車が40.1%減の50万4,581台となった。

8月の販売台数は、前年同月比14.9%減の6万8,883台と、前年同月比で15カ月連続マイナスになったが、7月に開かれたバンコク国際モーターショーと8月のビッグモーターセールの効果もあり、7月の5万9,335台に比べると16.1%増加した。1~8月の累計では、前年同期比32.9%減の44万8,006台となった。

8月の輸出台数は、前年同月比29.6%減の5万7,402台となり、14カ月連続のマイナスだった。新型コロナウイルス感染拡大による各国での販売縮小の影響により、全ての地域への輸出台数が引き続き減少したが、7月の4万9,564台に比べると15.8%増加した。完成車の輸出額は、前年同月比24.2%減の約346億バーツ(約1,142億円、1バーツ=約3.3円)にとどまった。また、完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額は26.8%減の約477億バーツだった。1~8月累計では、完成車の輸出は前年同期比36.8%減の45万7,516台で、輸出額は32.3%減の約2,515億バーツだった。完成車、エンジン、部品、スペアパーツを含む輸出額も33.4%減の約3,574億バーツと落ち込んだ。

(高谷浩一、トンワニッチャノッパクン・ニチャーパッタラ)

(タイ)

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