7月の輸出額が新型コロナウイルス発生前の水準まで回復

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年09月01日

バングラデシュ輸出振興庁が8月に発表した統計外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、7月単月の輸出額は39億1,092万ドルで、前年同月比0.6%増となった。そのうち、輸出の8割超を占める衣料品が32億4,494万ドルで、2.0%減となった(添付資料表1参照)。

バングラデシュでは、3月末から休業措置が講じられ、4月には緊急品の生産を除き工場やオフィスは閉鎖となったことから、4月の輸出額全体が前年同月比マイナス82.9%と激減した。その後、4月末から5月末にかけて輸出志向型の縫製工場などが操業を再開し、5月の輸出額はマイナス61.6%、6月はマイナス2.5%と次第に回復し、7月はプラス0.6%となった(添付資料表2参照)。

しかし、日系繊維企業関係者によると、2020年は犠牲祭による休暇が7月末から8月初めだったため、犠牲祭に入るまでの期間にオーダーをまとめて対応したことで輸出額が一時的に増加した可能性がある、との声も聞かれた。

新型コロナウイルス禍において、日本のみならず世界のアパレル消費が例年に比べ先行きが見通しづらい状況の中、8月以降の輸出額の伸びが注目されるところだ。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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