連邦参事会、1,000人超のイベント再開を10月に延期

(スイス)

ジュネーブ発

2020年08月20日

スイス連邦参事会(内閣)は8月12日、新型コロナウイルスに対する安全措置として現在禁止している1,000人を超えるイベント開催の再開時期について、9月1日から10月1日に延期することを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

1,000人を超えるイベントの開催はこれまで、2月28日から8月31日まで禁止としていたが、今回9月末まで延期されることとなった。この決定に伴い、9月15~18日にジュネーブで開催予定だった時計や宝飾品、医療機器分野に関するスイス最大の国際見本市「EPHJ」も8月13日に開催中止が発表された。

10月1日からのイベント開催の再開に向け、連邦内務省は各州および連邦関係機関と連携し、対象となる全ての大規模イベント(スポーツ、文化、宗教関連など)に共通の開催基準を9月2日までに定めることになっている。これまで感染防止対策として求めてきたソーシャルディスタンスや衛生管理に関する基本的な対策に加え、世界保健機関(WHO)やスイス国立科学タスクフォースの推奨を参考にし、開催基準を示す見込みだ。イベントを開催する際は、開催地の州当局の許可が必要となり、州内の感染状況や接触者の追跡能力確保の状況によっては、許可が出ない場合もあり得る。

(和田恭)

(スイス)

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