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感染再拡大でイングランドの緩和を先送り、職場復帰は容認

(英国)

ロンドン発

2020年08月04日

英国で新型コロナウイルス感染症が再拡大しつつある。国民統計局(ONS)の7月31日発表の統計によると、7月20~26日のイングランドの新規感染者は、人口1万人当たり0.78人と推計され、最も低下した6月15~21日の週の0.34人と比較して顕著に増加。政府が同日発表した国内の実効再生産数(R)は0.8~0.9とされているが、実際の感染時から発症などでデータとして得られるまでにはずれが生じるため、緊急科学諮問会議(SAGE)は「イングランドで現在もRが1を下回っているという確信は持てない」としている。

こうした中、ボリス・ジョンソン首相は同日の会見で、「(感染再拡大の)証拠を無視するわけにはいかない」と述べ、イングランドでの対策を発表。8月1日に予定していたカジノやフェイシャルエステなど残りの娯楽施設・パーソナルケア業の営業再開、屋内での演劇・演奏会開催、スポーツ観戦や会議の試験開催などを少なくとも8月15日まで先延ばしすることを発表した。

一方、就業に関する勧告は予定どおり8月1日から、在宅勤務奨励にかえて雇用主の裁量を拡大。職場別ガイダンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにのっとって職場で安全に就業できれば、従業員と協議した上で出勤を選択可能にした。また重篤化の恐れのある臨床的にリスクの高い人々に義務付けていた自主隔離も、同日から解除した。

さらに8月8日からは、公共交通機関と店舗内で義務付けてきたマスクなど顔を覆うものの着用を、映画館、博物館、ヘアサロン、ホテルの共用スペースなどでも義務付ける。

「ローカル・ロックダウン」も範囲を拡大

7月31日には、イングランド北西部のグレーター・マンチェスター、ランカシャー、ウェスト・ヨークシャーの複数の行政区で、地域限定の行動規制や店舗閉鎖措置などのロックダウンを発動。同居人以外の他者との会合を屋外の自身と相手の敷地外に限り、介護施設訪問なども禁止したほか、一部では屋内運動施設を8月1日から再閉鎖するなど、特に感染拡大が顕著な地区ではより厳しい措置がとられている。

これ以前から地域限定のロックダウンが敷かれていた中部レスターシャーのレスターとその周辺地区、南部ベッドフォードシャーのルートンでは、感染が抑制されたことで再び段階的な緩和にかじがきられた。ただし多くの地区で、高リスク者の自主隔離義務などは継続されている。

(宮崎拓)

(英国)

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