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第2四半期のGDP成長率は前期比マイナス20.4%、過去最大の下落

(英国)

ロンドン発

2020年08月18日

英国国民統計局(ONS)の8月12日の発表によると、英国の2020年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(第1次速報値)は前期比マイナス20.4%となり、過去最大の下げ幅を記録した。第1四半期(1~3月)の前期比マイナス2.2%から2四半期連続のマイナス成長となり、リーマン・ショック以来11年ぶりにリセッション(景気後退)に入った(添付資料図参照)。また、G7の中でも、年率換算していない数値としては最大の下落幅となった。 現在、世界で最も新型コロナウイルス感染者が多い米国の下落幅(前期比マイナス9.5%)の2倍超になった。

なお、前年同期比でみると、第2四半期のGDP成長率はマイナス21.7%となった(添付資料表参照)。

需要項目別にみると、内需を牽引する個人消費(家計最終消費支出)は、前期比23.1%減、前年同期比25.2%減と過去最大の落ち込み幅を記録した。第2四半期GDPにおける支出指標の減少の7割以上は、同項目の落ち込みに起因する。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う世界的な貿易需要の低下、およびサプライチェーンの混乱により、輸出と輸入はそれぞれ前期比11.3%減、23.4%減、前年同期比で15.0%減、29.2%減と大きく落ち込んだ。

産業別にみると、英国経済を牽引するサービス業は前期比19.9%減、前年同期比21.2%減となり、前期の2.3%減、1.4%減からマイナス幅が大きく拡大した。特に、流通・ホテル・レストランにおいて、前期比33.1%減、前年同期比36.3%減となり深刻な影響を受けている。そのほかにも、製造業や建設業が同様に深刻な結果となった。これは、3月下旬から英国政府が導入した外出規制などのロックダウン(2020年3月25日記事参照)の影響が反映された格好だ。一方で、5月や6月には段階的なロックダウン緩和(2020年5月11日記事2020年5月28日記事参照)が行われたことから、5月単月のGDP成長率は前月比2.4%、6月には8.7%となり、回復基調がうかがえる。

イングランド銀行(中央銀行)は8月6日、英国の2020年通年でのGDPが前年比マイナス9.5%となる見通しを発表。5月時点のレポートではマイナス14.0%と予測しており、今回上方修正された。さらに、2021年は9.0%、2022年には3.5%とのプラス成長の予測を明らかにしている。

(杉田舞希、尾崎翔太)

(英国)

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