新型コロナ感染者増で衛生緊急事態5度目の延長、9月10日まで

モロッコ政府は8月6日の閣議で、8月10日まで延長されていた「衛生緊急事態」（2020年7月14日記事参照）を9月10日午後6時までさらに延長すると発表した。今回で5度目の衛生緊急事態の延長となる。

モロッコの新型コロナウイルス感染者数は8月10日午後5時時点で累計3万4,063人、死者数は累計516人となっている。3月2日に初めての感染者が確認されて以降、7月30日に初めて1日当たり新規感染者数が1,000人を超え、その後8月11日までの8日間で1日当たり1,000人を超えた。新規感染者数が急増している状況下、衛生緊急事態の延長となった。

モロッコにおいて、国際商業旅客便はまだ再開されていないが、今回の衛生緊急事態の延長に伴い、モロッコの航空会社ロイヤル・エア・モロッコは7月15日から運航している在外モロッコ人、モロッコ滞在許可を持つ外国人を対象とした特別国際便の運航を9月10日まで継続すると発表した（2020年7月14日記事参照）。

（石橋洋一郎）