衛生緊急事態4度目の延長も、15日から在外モロッコ人などの入国は可能に

(モロッコ)

ラバト発

2020年07月14日

モロッコ政府は7月9日の閣議で、7月10日まで延長されていた「衛生緊急事態」(2020年6月16日記事参照)を8月10日午後6時までさらに延長することを決定した。

今回で4度目の延長となり、衛生緊急事態を維持しつつも、各種制限は段階的に緩和が進んでいる。国内旅客便が6月25日から一部再開していることに加え、外務アフリカ協力・在外モロッコ人省は7月15日午前0時から在外モロッコ人、モロッコ滞在許可を持つ外国人のモロッコへの入国を例外的に可能とすることを発表した。入国者は、搭乗・乗船時から48時間以内のPCR検査結果と血清検査の提出が求められる。また、国外在住で一時帰国中のモロッコ人、モロッコ在住の外国人がモロッコ滞在を終える場合の出国を可能とすることも発表した。国際商業便はまだ再開されておらず、具体的な出入国についてのフライト、入国後の隔離といった入国条件などの詳細は、今後発表される。

なお、3月15日に衛生緊急事態を発令して以降、在外モロッコ人はモロッコに帰国できなかったが、5月15日以降、モロッコ政府が臨時便の運航を開始し、6月27日までに17カ国より約7,800人のモロッコ人が帰国を果たした。その際は、PCR検査が陰性の帰国者は、入国後14日間の隔離(自宅隔離可)が求められていた。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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