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2019年の自動車販売台数はVAT導入前の水準に回復、中国車も急伸

(サウジアラビア)

リヤド発

2020年08月06日

国際自動車工業連合会(OICA)によると、2019年のサウジアラビアの自動車販売台数は、乗用車が前年比34.1%増の45万6,311台、商用車が前年比14.0%増の7万2,572台となった。2014年以降の油価の低迷が景気の低迷につながり、商用車は2014年以降4年連続、乗用車は2015年以降3年連続でそれぞれ販売台数が減少していたが、2019年になっていずれもV字の回復となった。また、当地では2018年1月にVAT(5%)が初めて導入されたことから、2018年は高額商品の代表である自動車の販売台数が伸び悩んだが、2019年には乗用車、商用車ともに増税前の水準に回復した。

車種別の販売統計は発表されていないが、サウジ国内では引き続き、日本車に対する信頼度や人気が高いことは変わらない。他方で新参の中国は、当地自動車販売市場においては日韓欧米勢にはまだ遠く及ばないものの、中国側の統計を見ると、乗用車の対サウジアラビア向け輸出が近年急激に伸びていることは特筆すべき点だ。2019年の1000cc以上1500cc以下の乗用車の輸出を見ると、金額ベースで前年比314.7%増の2億949万ドル、数量ベースで4.4倍の2万4,193台となった。また、1500cc以上3000cc以下の乗用車も金額ベースで2.4倍の3億3,785万ドル、数量ベースで2.4倍の2万4,136台といずれも大きく伸びた。首都リヤド市内ではこの1年で、中国最大の自動車メーカである長城汽車のSUV・ハヴァル(Haval)を運転するアラブ人女性の姿を見かける頻度が高くなったのが印象的だ。当地でのSUVの人気に加え、購入しやすい価格帯が販売増を後押ししていると思われる。

また、新型コロナウイルス感染拡大や7月からのVAT増税の影響について、6月9日にリヤド市内の自動車販売ディーラーに話を聞いたところ、「ロックダウン中の店舗閉鎖は当然のことながら打撃だった。経済活動の再開後は来店客の姿もあるが、以前ほどの水準にまではまだ戻っていない。まだ市民が物理的に外出するのを控えている様子がうかがえる。増税は当然のことながら、価格帯が高い高級車で影響が出るとみている。1つ下のランクの車種を選択する消費者もでてくるだろう。増税直後は価格の上昇ぶりに顧客も驚くだろうが、時間を経て消費者もその価格差にも慣れていくのではないか。増税直後は売上価格が上がるので、購入後の補償内容やサービスを手厚くして価格上昇に対応したい」と、消費者の負担の軽減を望む声が聞かれていた。

(柴田美穂)

(サウジアラビア)

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