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外出禁止措置を8月30日まで延長、政府への評価低下

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年08月20日

アルゼンチンのアルベルト・フェルナンデス大統領は8月14日、外出禁止措置を8月30日まで再び延長すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により3月20日に発令された同措置は、8月16日に150日目を迎え、同日には必要緊急大統領令(DNU)677/2020号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが公布された。具体的に禁止する行為や違反した場合の処罰などについては、前回の発表(2020年8月6日記事参照)から大きな変更点はない。外出禁止措置の下では、徒歩圏内での買い物は可能だが、人の移動は制限されている。

アルゼンチンでは現在、全土で外出禁止措置が講じられる一方、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ちながら事業活動を行うことが許可されている(DISPO)地域と、厳しい措置(ASPO)を講じる地域に分かれている。今回、DISPOの一部地域では、市中感染が悪化したため、ASPOを再び導入する。8月17日時点の保健省の報告によると、全国の累計感染者数は29万9,126人で、1日当たりの感染者数は5,000~7,000人と依然として高い数字が確認されている。

DNU677/2020号によると、ASPOを継続する地域はブエノスアイレス首都圏(AMBA、ブエノスアイレス市およびブエノスアイレス州周辺35都市で構成する地域)、北部フフイ州、サルタ州、サンティアゴ・デル・エステロ州の一部、南部サンタ・クルス州、フエゴ島、西部ラ・リオハ州の各州の一部とされた。

ブエノスアイレス市では、緩和措置として市政府の計画にそって、屋外スポーツで主に個人競技などを許可すると発表した。ウォータースポーツや陸上、モータースポーツ、テニス(シングルスに限る)、ゴルフ、自転車競技などが含まれた。また、グラフィックデザイナー、設計士、税理士、各種エンジニアなど専門サービスはこれまで活動が禁止されていたが、今後は週1回の営業が許可される。

長期化する外出禁止措置により、政府に対する国民の不満の声が高まっている。8月17日には、SNSでの呼びかけに応じた大型デモ行進が国内主要都市で実施され、外出禁止措置やフェルナンデス大統領が推進する司法改革などへの反対を訴えた。民間調査会社エコラティーナが7月30日から8月4日にかけて行ったアンケート調査(1,118人対象)によると、政府が推進する新型コロナウイルス対策について「評価する」という回答が、外出禁止令発令当時(3月)の78.7%から、40.8%まで落ち込んだ。また、フェルナンデス大統領の評価について、3月時点では「評価する」が59.1%、「評価しない」が19.8%だったが、今回「評価する」が40.6%、「評価しない」が43.3%となり、新型コロナ発生以降初めて「評価しない」が逆転した。

写真 8月17日、ブエノスアイレス市中心部で政府方針に反対を示すデモ行進(ジェトロ撮影)

8月17日、ブエノスアイレス市中心部で政府方針に反対を示すデモ行進(ジェトロ撮影)

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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