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米民主党バイデン氏、副大統領候補にハリス上院議員を指名

(米国)

ニューヨーク発

2020年08月12日

今年11月の米国大統領選挙で民主党候補の座を確実にしているジョー・バイデン前副大統領は8月11日、副大統領候補にカマラ・ハリス連邦上院議員(カリフォルニア州)を指名した。バイデン氏は今年3月には女性を選ぶと明言していた。副大統領候補としては、米国史上初めての黒人女性かつ、アジア系米国人となる。

ハリス氏はバイデン氏同様、民主党の大統領候補として立候補し、2019年夏以降数回にわたり開催された党内の討論会では、バイデン氏の政策案や過去の政治判断を批判する場面も見られた(2019年8月2日記事参照)。しかし、ハリス氏は今年3月の選挙戦撤退直後にバイデン氏支持を表明し、バイデン氏がミシガン州の予備選挙直前にデトロイトで行った演説では応援に駆けつけている(2020年3月12日記事参照)。

バイデン氏は自身のツイッターで、ハリス氏がカリフォルニア州の司法長官だった際に、息子の故ボー・バイデン氏(元デラウェア州司法長官)と協力して社会問題に取り組んだ経緯に触れ、「私は両者のことを誇りに思っていた。そして今、彼女をパートナーに迎えることを誇りに思う」と発言している。

ハリス氏は両親がそれぞれジャマイカとインドからの移民で、1964年生まれの55歳となる。2011~2017年までカリフォルニア州の司法長官を務めた後、連邦上院選に立候補し、2017年1月から上院議員を務めている。5月にミネアポリスで発生した警官による黒人男性殺害事件を受けて、米国内で人種差別と警察改革に関心が集まる中、ハリス氏の検察官としての経歴に対して党内左派から批判が集中していた。しかし、その後ハリス氏は司法分野での経験を生かし、党における人種問題と刑事司法制度改革の牽引役としての存在感を高めてきた。

世論調査に基づく選挙予想・分析サイトのファイブサーティエイトはハリス氏の指名について、歴史的な選定であり、民主党内における黒人有権者の力を示し、かつ党内左派の敗北を意味すると指摘している。他方、ハリス氏が民主党内の大統領候補者争いで自身を有力な候補と示せなかったことなどをもって、今回の指名がバイデン氏の選挙結果に与える影響は限定的との見方を示している。政治専門誌「ポリティコ」によると、事前の世論調査でも、有権者の過半数(54%)が、副大統領が自らの投票行動に影響を与えることはないと回答している。

バイデン、ハリス両氏は8月17~20日に開催される民主党全国大会で正式な大統領、副大統領候補に指名される予定だ。

11月の選挙で対決することになるトランプ大統領は、ハリス氏の指名が発表された直後に、自身のツイッターでバイデン、ハリス両氏を批判する動画を流している。

(磯部真一)

(米国)

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