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上半期の対内直接投資、前年同期比0.7%減の179億6,930万ドル

(メキシコ)

メキシコ発

2020年08月25日

メキシコの2020年上半期の対内直接投資は179億6,930万ドルで、新型コロナウイルス感染拡大により3月以降は社会・経済活動が制限された状況下にもかかわらず、過去7年間で最高額だった2019年上半期と比較して0.7%減にとどまった。2018年上半期比では0.7%増、2017年上半期比では14.9%増、2016年上半期比では24.9%増で、例年に引けを取らない水準となった(注)。

経済省外国投資局が8月17日に発表した対内直接投資統計によると、投資の類型別構成比は、新規投資が16.9%、利益再投資が53.5%、親子間勘定が29.6%となり、利益再投資が大半を占めた。

主要国・地域別にみると、首位の米国は前年同期比1.1%増の69億3,710万ドルで構成比は38.6%(添付資料表1参照)。米国からの投資は製造業が60.1%、そのうち輸送機器が56.8%を占めている。次に投資額が大きかったのは、金融・保険業で構成比は11.9%、商業が10.4%、運輸・郵便・倉庫業が4.2%と続いた。2位のカナダは同23.0%増の34億2,330万ドル(構成比19.1%)で、高速道路関連サービス業を中心に運輸・郵便・倉庫業への投資が59.9%を占め、続いて鉱業(18.7%)、金融・保険業(7.3%)となった。3位はスペインで同0.3%減の20億390万ドルだった。伝統的に投資が多く行われてきた金融・保険業が56.2%、電気・ガス・水道が10.7%を占めている。

日本からの投資は3億1,670万ドルで前年同期比25.7%減だったが、日本企業の対メキシコ直接投資は在米企業を介して行われることも多く、その場合、メキシコの対内直接投資では統計上、米国の投資として計上されるため、実際には統計より多くの日本企業が投資を行っているものとみられる。投資額全体の72.8%を製造業が占め、自動車部品分野の投資額は1億5,950万ドルだった。アジア諸国・地域の中では日本からの投資額が最も大きく、続いて韓国が2億9,790万ドル、中国が1億2,900万ドル、香港が1億690万ドルだった。

主要産業別にみると、製造業がトップで前年同期比0.2%増の77億6,140万ドル、構成比は43.2%だった(添付資料表2参照)。このうち、構成比の最も大きい輸送機器は、完成車が前年同期比2.5倍と大幅に増加した一方、自動車部品製造は34.9%減だった。また、カナダからの投資が伸びた影響で、交通関連サービス業を中心に運輸・郵便・倉庫業は前年同期比で約3.4倍となった。サービス分野では、金融・保険業が最も構成比が大きく(15.4%)、前年同期比53.6%増と最も大きく伸びた。

(注)対内直接投資は、企業から経済省外国投資局への報告が遅れることがあり、時点の違いによって数字が変化するため、前年同期の数字としては2019年6月30日確認分と比較。2016年~2018年上半期比も同様に各年の6月30日時点確認分と比較。

(松本杏奈)

(メキシコ)

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