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GDP成長率予測、新型コロナ禍で4回目の下方修正、貿易額は上方修正

(シンガポール)

シンガポール発

2020年08月14日

シンガポール貿易産業省(MTI)は8月11日、新型コロナウイルスに伴う国内経済への影響が深刻化しているとして、2020年通年のGDP成長率予測について、前年比7.0%減~5.0%減と、これまでの予測幅の同7.0%減~4.0%減を小幅に下方へ修正した。同省がGDP成長率を下方修正するのは2月と3月、5月に続き4回目となる(2020年5月28日記事参照)。

MTIによると、2020年第2四半期(4~6月)のGDP成長率の改定値は、前期比年率で42.9%減(季節調整済み)だった。分野別では、建設分野が前期比97.1%の大幅なマイナスとなった。これは4月7日~6月1日の職場閉鎖で工事が中止されたことに加え、低熟練外国人労働者を中心とした感染拡大で労働者が不足したことが要因となった。また、サービス分野も37.4%減、製造業も31.7%減だった。

チャン・チュンシン貿易産業相は11日の会見で「(第2四半期の結果は)四半期ベースで史上最悪だった。2020年の見通しとしては、過去2~3年に達成した成長を帳消しにする落ち込みになる」と述べた。また「この先、新型コロナウイルス前の世界に戻ることはない」と語り、「経済回復への道のりは遠く、順調ではない」との悲観的な見通しを示した。

シンガポールで8月10日までに確認された新型コロナウイルス感染者は5万5,292人に上っている(うち、27人死亡、0人重篤、4万9,609人回復)。

2020年の非石油地場輸出予測、前年比3.0~5.0%増と上方修正

一方、MTI管轄下の産業・貿易振興機関エンタープライズ・シンガポール(ESG)は8月11日、第2四半期の貿易統計が当初予想よりも改善したとして、輸出指標である非石油部門の地場輸出(注)の2020年通年の予測を前年比3.0増~5.0%増と、それまでの予測(同4.0%減~1.0%減)から上方修正した。これに伴い、2020年の貿易総額の予測も10%減~8%減と、従来の12.0%減~9.0%減から上方修正した。

ESGによると、非石油部門の地場輸出のうち、エレクトロニクス部門の輸出は第2四半期に前年同期比10.6%増と、第1四半期(1~3月)の2.3%減からプラスに転換した。非エレクトロニクス部門の輸出も、非貨幣用金や医薬品、特別機器の輸出増により、5.4%増加した。

(注)自国生産による物品輸出で、再輸出を除く

(本田智津絵)

(シンガポール)

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