オークランドの外出制限を8月30日まで再延長

(ニュージーランド)

シドニー発

2020年08月27日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は8月24日、新型コロナウイルスの警報レベルについて、オークランドにおけるレベル3の措置を8月30日午後11時59分まで延長すると発表した。ニュージーランドでは現在、102日ぶりの市中感染発生に伴い、4段階ある警報レベルを再び引き上げており(2020年8月21日記事参照)、オークランド以外の地域で課されているレベル2の措置も継続する。

オークランドでは現在、食料品調達などの必要不可欠な外出以外は自宅にとどまり、可能な限り在宅勤務を行うこととされている。オークランド以外の地域では、ビジネスや学校などは継続できるが、社会的距離を保ち、衛生基準を守り、接触記録を残すことが求められている。

アーダーン首相は、感染状況の悪化がなければ、8月31日からオークランドをレベル2に引き下げ、ニュージーランド全土でレベル2の状態を1週間継続し、9月6日までに再度見直しを行うとしている。ただし、レベル2移行後のオークランドでは、集会人数を最大10人に制限し、その他の地域(最大100人に制限)より厳格に運用する。また、8月31日以降は、ニュージーランド全土で公共交通機関利用時のマスク着用を義務化する。

中小企業向け融資を拡充

政府は8月20日、新型コロナウイルス関連の経済支援策の1つである政府保証80%の中小企業向け融資制度を拡充すると発表した。融資の対象となる企業の条件を、年商8,000万ニュージーランド・ドル(約56億8,000万円、NZドル、1NZドル=約71円)から2億NZドルに引き上げる。また、融資の上限額を50万NZドルから500万NZドルに引き上げ、融資期間を3年から5年に延長し、当初の運用資金確保の目的から、設備投資などにも充てられるよう資金使途を拡張する。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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