運転資金調達のための親子ローン、年内まで利用可能に

(バングラデシュ)

ダッカ発

2020年08月03日

バングラデシュ中央銀行は7月29日、9月30日まで期間限定で承認していた、外資企業が運転資金調達のために利用する親子ローン(2020年5月12日記事参照)を、12月31日まで期間延長する旨の通達PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出した。

本通達によると、期限延長以外の変更点は無く、親子ローンの利用目的は、引き続き外資企業が雇用する全従業員への3カ月分の給与支払いが対象とされる。また、返済猶予期間も引き続き2年間の延長が認められている。

バングラデシュでは経済活動が既に再開しているが、取引先からのオーダーの減少などにより、運転資金の不足を課題とする日系企業も少なくない。これまでは、運転資金のための親子ローンは操業3年以内の製造業のみが対象とされ、利用できる企業が限られていた。そのため運転資金の調達に際しては、増資が主たる手段だったが、先般の措置により短期間の運転資金調達であれば、業種や操業年数を問わず、親子ローンが活用できる。本制度を利用の際は、取引銀行を通じて中央銀行に承認を得る必要がある。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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