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政府系最大のアクセラレーションプログラム、新型コロナ下でも活況

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年08月26日

ブラジル経済省のプレスリリース(7月28日付)によると、同省とブラジル零細・小企業支援サービス(SEBRAE)による政府系最大のアクセラレーションプログラム「イノバチバ・ブラジル(InovAtiva Brasil)」(注)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、4月28日~7月27日の期間の全てのプログラムを初のオンライン形式で終了した。

イノバチバ・ブラジルは、政府主導でメンタリングのサービスやキャパシティービルディング、分野別専門家によるコンサルティングなどを提供し、最終的に投資家に向けたピッチイベントを目指すもの。

申請企業者数694社に対し、アクセラレーションの最終段階に至った企業数は128社となった。その中から、アグリビジネスやヘルスケア・教育、産業テクノロジー、ロジスティクスサービスなど合計14のカテゴリーでそれぞれの最優秀スタートアップ企業を選出し、投資家へのプレゼンテーション機会創出に至っている。例えば、産業テクノロジーで最優秀賞を獲得したeasychecklist外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますというブラジルのスタートアップ企業は、工場での作業の標準化やルールを電子化するアプリケーションにより、作業の遅延や異なる手順を踏んだ際のアラート発出、温度や稼働時間など一定の条件を満たした場合に行うべき作業のレコメンデーションなどを通じて、生産性向上とコスト削減、安全性を向上させる手段を提供している。ジェトロが同社のマウリシオ・フラゴッソ共同創設者に8月7日付でインタビューを実施したところ、国際化プロジェクトやBtoBのセールスを専門にするメンターによるトレーニングの成果で事業戦略を最適化することができたと述べている。同社はトヨタのメキシコ現地法人や最大の鉄鋼メーカーであるアルセロール・ミッタルなどを含め世界16カ国の海外企業にサービスを提供しており、事業の国際化を推進する必要があるという。

経済省は4月から、新型コロナウイルス対策のソリューションを取り上げる「イノバチバ・コネクタ・Covid-19外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」という特設サイトも立ち上げている。産業の競争力強化のみならず、社会課題を解決する存在としてスタートアップの存在に注目していることがうかがえる。例えば、遠隔技術のカテゴリーで選定されたソリューションとしては、人工知能(AI)搭載の遠隔医療システムで遠方から高度な医療機関へのアクセスを可能にしたPortal Telemedicina外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます、医者がカルテ情報を作成しながら同時にAIで自身の診断の精度や候補を把握できる(遠隔医療でも対応可)プラットフォームで同国医療レベルの向上に貢献するMindfy外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどが紹介されている。

(注)サンタカタリーナ州政府によって設立されたイノベーションテクノロジーセンター(CERTI)が2015年から運営を担っている。

(タチアナ・ナガミネ、古木勇生)

(ブラジル)

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