労働監督庁、活動再開企業に対し新型コロナ感染予防計画の実施状況を確認

(ペルー)

リマ発

2020年07月29日

ペルー労働監督庁(SUNAFIL)は7月22日、保健省決議第448-2020-MINSA号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で定めた新型コロナウイルス感染予防ガイドラインに基づき、各社が提出している「職場における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)モニタリング・予防・健康管理計画」(以下、予防管理計画)の実施状況について、翌23日からオンライン経由で確認すると発表した。経済活動再開計画の第1、第2段階で活動再開許可を受けた3万9,899社が対象となる。

具体的には、第1、第2段階に含まれる鉱業や製造業、建設業、サービス業、観光業、商業など各分野の活動再開企業の雇用主に対して、SUNAFILが同庁のウェブサイト(www.sunafil.gob.pe外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)へのアクセスを誘導する案内状を送る。このサイトにある「電子ボックス(Casilla Electrónica)」に、オンライン・オペレーション・コード(Código SOL)である登録済みの納税者登録番号(RUC)とユーザー名、パスワードを入力した後、ILOの支援の下で作成された46の質問に任意形式で回答を求める。SUNAFILは回答内容について、提出された予防管理計画や労働者側から報告された違反事項などと照合し、必要に応じて企業に改善通知を行っていく。質問票はSUNAFILサイト内で7月23日から10営業日有効となっており、案内状を受け取った企業にはその間の回答が求められる。

ジェトロが質問票を入手したところ、大きく分けて以下の実行状況についての確認となっている。(1)予防管理計画の作成と適用、(2)職場の清掃、消毒、(3)職場復帰前の健康状態の確認、(4)手指の洗浄と消毒の義務化、(5)職場での感染予防の周知徹底、(6)職場での感染予防手段、(7)個々の従業員に対する感染防止対策、(8)感染予防のための従業員の健康状態のモニタリング、(9)業務再開に当たっての確認、(10)職場復帰に当たっての確認事項、(11)感染危険度の高い職場の従業員に対するチェックと感染予防研修の実施、(12)感染リスクの高い従業員(65歳以上、持病持ちなど)の職場復帰の際の確認、(13)その他の補完規定(インターン生や来客、納品業者に対する感染予防策の有無など)(別添スペイン語資料参照)。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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