ジェトロ、SNI(インドネシア国家規格)のウェビナー開催

(インドネシア)

ジャカルタ発

2020年07月31日

ジェトロは6月10日と7月10日、インドネシアの国家標準化庁(BSN)と製品認証機関スコフィンドと協力し、「SNI(インドネシア国家規格)」に関するウェビナーを開催した。多くの日系企業からSNI認証に関する問い合わせがあったことを受け、制度や手続きにかかる最新の情報提供を目的として開催した。

第1回の日本語によるウェビナーには日系企業関係者が約190人、第2回のインドネシア語によるウェビナーには日系企業のインドネシア人スタッフなど約110人が参加し、SNIへの関心の高さがうかがえた。講師のBSN規格適用・適正評価制度局長のKonny Sagala氏はSNI認証制度に関する説明をした。スコフィンドのNurbeta Kurniawan氏は製品の検査や認証手続きについて説明した。

Q&Aセッションでは、強制SNIと任意SNIの違いとリストの確認方法、認証スキーム、認証機関と費用、罰則規制、新型コロナウイルスのパンデミック期の認証政策に関する多数の質問が出た。日本人参加者から、SNI規制と輸入手順、認証申請者は誰になるのかという質問が多かったのに対し、インドネシア人参加者からは、認証書類の要件に関する質問が多かった。なお、自社の製品がSNI強制品目に含まれるかどうかの確認は、国家標準化庁(BSN)のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますやジェトロの「SNIに関するQ&A」から確認できる。

ウェビナー実施後、ジェトロが参加者にアンケート調査を実施したところ、ウェビナーは役立つ内容だったとの回答が90%を超えた。また、「インドネシアにおけるSNI規格の策定について理解できた」「SNIの権限と規制に関して十分な説明を受けた」「Q&Aに十分時間を割いてもらい、これまであやふやな知識だったものが明確になった」といったコメントがあった。

(ティアラ・ダルマシャンティ、中沢稔、佐々木新平)

(インドネシア)

ビジネス短信 e089157d97126026