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連邦競争委員会、スウォッチグループに対して駆動部品の販売を自由化

(スイス)

ジュネーブ発

2020年07月27日

スイス連邦競争委員会(COMCO)は7月15日、スウォッチグループによる時計の駆動部品(ムーブメント)販売に関して今後制限を課さないと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これにより、一時凍結されていたスウォッチグループ傘下のETAが製造するムーブメントのグループ外企業への販売が再開された。

ETAのムーブメントは、スイス国内で圧倒的なシェアを持つ。もともと、スウォッチグループはブランド戦略などによりグループ外への供給を止める方針であったが、グループ外の独立系の時計製造会社に対するムーブメントの安定供給のため、COMCOはスウォッチグループと2013年10月、同グループがグループ外へのムーブメント供給を2019年末まで継続することで合意した。

しかし、2020年以降のムーブメント供給の取り扱いについては、COMCOの市場調査の遅れから期限内に結論が出ず、2019年12月に発表された暫定的取り決め(2020年1月7日記事参照)により、グループ外の時計メーカーへの供給は、2020年1月から一時的に停止されていた。この6年間で競合企業の参入などにより市場状況は変化しており、スウォッチグループは一転して、グループ外への部品供給継続を強く要望し、販売が制限される状況に反発していた。

市場調査の結果、ムーブメントの供給元は増加しており、競争的な環境が整ってきたと判断されることから、COMCOはスウォッチグループに対して、今後ムーブメントの供給に関する制限や義務を課さないこととした。ただし、ムーブメント市場においてETAは独占的供給者であり、引き続き競争法上の市場監視は続けられる。

7月14日に発表されたスウォッチグループの2020年上半期の純売上高は、前年同期比43.4%減と大きく減少しており、ムーブメントの販売制限撤廃は、同グループの収益回復に寄与することが見込まれる。

(和田恭)

(スイス)

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