グジャラート州、2019年度外国直接投資(FDI)は約6,000億円

(インド)

アーメダバード発

2020年07月06日

インド北西部に位置するグジャラート州の産業開発局によると、同州への2019年度の外国直接投資額(FDI)受け入れ総額が前年度の3.4倍となる約4,298億ルピー(約6,017億円、1ルピー=約1.4円)と、国内で最も増加率が高い結果だったことがこのほどわかった。

M.K.ダス州工業次官やニーラム・ラニiNDEXTb(グジャラート州産業開発局)社長にジェトロがインタビューしたところ、FDI増加の理由としては、(1)州別ビジネス環境ランキングで常にインド上位にランクインし、道路や港湾へのアクセスの良さや安定的な電力供給があること、(2)州内GDPはインド全体の約8%を占め、特に自動車や重工業、化学・石油化学、医薬品・医療機器、サービス産業などが州内およびインド経済を牽引していること、(3)州産業開発公社(GIDC)主導で主要工業団地の管理・運営を行い、3万3,000ヘクタール以上の事業地を州内主要都市に確保し、基礎インフラを提供していること、(4)iNDEXTbが外国企業投資誘致窓口として、オンラインで全ての許認可の円滑な承認手続きをワンストップで可能とする「シングルウインドー」を設けていること、(5)外国投資誘致機関との意見交換や投資セミナー開催などによる情報発信などがあると語った。

ダス工業次官は6月17日に開催された在日インド大使館主催の投資セミナーで、「グジャラート州は日系企業のプレゼンスが最も高い州として知られている(注)。マンダル日本企業専用工業団地に加え、サナンドIII(コーラジ)工業団地(2020年1月8日記事参照)を日本企業向けに開発した。ジェトロとともに日系企業の投資誘致をさらに加速させる」と語った。

(注)グジャラート州政府によると、日本から同州へのFDI流入額は2019年9月までで20億ドルに達している。

(丸崎健仁)

(インド)

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