ビスカラ大統領が首相ら13閣僚の交代を発表

ペルーのマルティン・ビスカラ大統領は7月15日、首相をはじめとする新たな内閣の発表と組閣宣誓式を行った。2019年9月30日の議会解散時に就任したビセンテ・セバージョス首相（2019年10月4日記事参照）は退任し、新首相にペドロ・アルバロ・カテリアーノ・ベジード氏が任命された。カテリアーノ新首相は弁護士兼政治家で、過去には防衛相（2012～2015年）や、ウマラ政権下での首相（2015～2016年）も歴任している。

その他の注目すべき閣僚ポストでは、新型コロナ対策を担う保健相に、「COVID-19対策チーム」リーダーで脳神経外科医のピラール・エレーナ・マセッティ・ソレール氏が就任（新型コロナ感染拡大以降3人目の保健相）したほか、外相に外交官のマリオ・フベナル・ロペス・チャバリ氏、通商観光相に元生産相のロシオ・イングレッド・バリオス・アルバラード氏が就いた。経済再生計画の牽引役であるマリア・アントニエタ・アルバ経済財政相は留任し、全体で13人の新たな閣僚が任命された。新任閣僚は、以下のとおり。

1. 首相：ペドロ・アルバロ・カテリアーノ・ベジード氏（元防衛相、元首相）
2. 外相：マリオ・フベナル・ロペス・チャバリ氏（元パナマ大使）
3. エネルギー鉱山相：ラファエル・ホルヘ・ベラウンデ・ジョサ氏（元生産省顧問）
4. 通商観光相：ロシオ・イングレッド・バリオス・アルバラード氏（元生産相）
5. 生産相：ホセ・アントニオ・サラルディ・ロドリゲス氏（元生産省副大臣・小規模零細企業と製造業担当）
6. 運輸通信相：カルロス・セサル・アルトゥーロ・エストレマドイロ・モリー氏（元同省高官）
7. 内務相：ホルヘ・エドゥアルド・モントーヤ・ペレス氏（空軍中将）
8. 保健相：ピラール・エレーナ・マセッティ・ソレール氏（元保健相、内務相）
9. 労働雇用促進省：マルティン・アドルフォ・ルジエロ・ガルソン氏（弁護士）
10. 環境相：キルラ・エチェガライ・アルファーロ氏（弁護士）
11. 住宅建設衛生相：カルロス・エドゥアルド・ロサーダ・コントレーラス氏（前運輸通信相）
12. 開発社会包括相：パトリシア・エリザベス・ドナイレ・パスケル氏（元国会議員）
13. 法務人権相：アナ・クリスティーナ・ネイラ・ゼガーラ氏（元首相府顧問）

なお、経済財政相、防衛相、教育相、農業灌漑相、女性・社会的弱者相、文化相は留任した。

（設楽隆裕）