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2020年第1四半期の貿易赤字は2016年来の低水準、対中輸入減が影響

(米国)

ニューヨーク発

2020年07月03日

米国商務省が6月19日に発表した、2020年第1四半期(1~3月)の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、輸出(財・サービス)は前期比3.2%減の6,124億ドル、輸入は4.0%減の7,314億ドルとなり(添付資料の表1、図1参照)、輸出入とも減少傾向にある。その結果、貿易赤字は前期より107億ドル減少し1,191億ドルとなった。赤字額は3期連続で減少し、2016年第3四半期以来の低い水準となった。財、サービスの内訳では、財が1,923億ドルの赤字、サービスが733億ドルの黒字だった。

財貿易をみると、輸出が前期比2.0%減の4,030億ドル、輸入が3.0%減の5,953億ドルとなった(添付資料の表2参照)。輸出では民間航空機、宝飾品や乗用車(カナダ向け以外)、輸入では家庭用品(携帯電話を含む)や、燃料油などエネルギー関連製品が押し下げ要因となった。

対中貿易赤字額は過去10年間で最少

財貿易を主要国・地域別にみると、輸出では、EUが前期比21.4%減の671憶ドルとなり、最大の押し下げ要因になった(添付資料表3参照)。民間航空機、エンジン、部品などが減少した。次いで、中国が7.9%減の233憶ドルと減少した。大豆、乗用車、民間航空機、エンジン、部品などが影響した。

輸入では、中国が前期比17.4%減、輸入額は2010年第1四半期(845憶ドル)以降最も少ない847億ドルとなり、最大の押し下げ要因になった。携帯電話を含む電話機(携帯回線網用その他の無線回線網用の電話を含む)や自動データ処理機械などが減少した。対中貿易赤字額は5期連続で減少し、2009年第4四半期(581億ドル)以降最も少ない615億ドルとなった(添付資料図2参照)。輸入では次いで、EUが12.0%減の1,127万ドルと減少した。乗用車、絵画などの美術品、石油などが減少した。

英調査会社のIHSマークイットは、中国からの輸入は過去1年、前年同月比で減少が続いているが、2020年3月は特に落ち込みが激しく、輸入コンテナ数が前年同月より39.2%減少したという独自の調査結果を紹介した上で、通商法301条による対中追加関税などに加えて、1月下旬に始まった旧正月の工場閉鎖が新型コロナウィルスの影響で3月まで引き延ばされたことが背景にある、と指摘した。

なお、6月4日の商務省の発表によれば、4月の輸出(財・サービス)は3月より389億ドル減少し、1,513億ドルとなった。輸入は3月を318億ドル下回る2,007億ドルで、輸出入ともに減少傾向が続く。

(大原典子)

(米国)

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