2020年揮発性有機化合物(VOCs)の管理方案を発表

(中国)

上海発

2020年07月03日

中国の生態環境部は6月24日、「2020年揮発性有機化合物を管理するための攻略方案」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(以下、方案)を発表した。

中国では、微小粒子状物質(PM2.5)とオゾン汚染が深刻で、特に、夏季(6~9月)の(1)京津冀および周辺地域、(2)長江デルタ地区、(3)汾渭平原、(4)江蘇省、安徽省、山東省、河南省の省境などの状況が深刻といわれる。

オゾン汚染は、揮発性有機化合物(以下、VOCs)を主因として形成されるため、VOCsの管理強化が、オゾンによる汚染を制御する有効な手段となる。生態環境部は「第13次5カ年計画」における大気質の改善目標を達成するために、「オゾンによる汚染を確実に低減させ、全国で夏季(6~9月)のVOCs管理特別行動」を展開するとしている。

方案では、上記4つの重点エリアなどの汚染防止地区の夏季(6~9月)の優良天気日数を、平均で前年同期比11日間増加させることを目標とした(概要は添付資料参照)。また、重点エリアについては、VOCsの管理強化のために重点的に取締の対象業種も指定している。

(呉秀媛)

(中国)

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