夜間外出禁止や飲食店の営業時間短縮など制限強化

(ケニア)

ナイロビ発

2020年07月29日

ケニアのウフル・ケニヤッタ大統領は7月27日、新型コロナウイルスに関する10回目の演説を行い、夜間外出禁止や飲食店の営業時間、飲酒に関する措置を強化すると発表した。

保健省によると、ケニアの同日時点の感染者数は累計1万7,975人、死者は285人に増加した。47郡中44郡で感染が確認されている。1日当たりの感染者数としては7月26日に960人との発表があり、23日の796人を上回ってこれまでで最も多くなった。1日の検査数に対する感染者数(陽性率)は27日には13.8%で、16日から連日10%を上回る状況だ。ケニヤッタ大統領は「死亡率は1.6%と国際的に低い水準ながら、予断を許さない」と説明した。

大統領は演説の中で、夜間(午後9時~翌日午前4時)の外出禁止を30日間延長するとした。レストランの営業時間は午後8時までに制限していたが、午後7時に繰り上げた。また、レストランなど飲食店では、27日深夜から30日間、アルコール飲料の提供が禁止となる。

ケニヤッタ大統領は7月6日に国際商用便は8月1日から再開と発表したが(2020年7月8日記事参照)、今回の演説では言及しなかった。地元メディアは、運輸・インフラ開発省のジェームス・マチャリア長官が7月23日に「体温が37.5度以下で特別な症状がない乗客には、夜間便の利用時に夜間外出禁止措置を適用しない」と発言したと報じた(「ビジネス・デーリー」紙電子版7月23日)。ただし、運航再開に伴う行動制限に関する指針について、公式には発表されていない。

(久保唯香)

(ケニア)

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