2020/2021年度当初予算は前年度比23.0%増

(エチオピア)

アディスアベバ発

2020年07月22日

エチオピアの2020/2021年度(2020年7月8日~2021年7月7日)の当初予算は、前年度比23.0%増の4,760億1,295万ブル(約1兆4,423億円、1ブル=約3.03円)となった。ジェトロが入手した官報によれば、内訳は経常支出が1,333億2,156万ブル(前年度比21.8%増)、資本支出が1,603億2,978万ブル(22.7%増)、州政府・特別市補助金が1,763億6,160万ブル(25.3%増)、持続可能な開発目標達成のための支出が60億ブル(増減なし)。

州政府・特別市補助金には、2019年11月の住民投票(2019年12月12日記事参照)を経て、新たに州に格上げされたシダマ州(注)への補助金が計上された。州・特別市ごとの補助金は、配分が多い順にオロミア州(33.7%)、アムハラ州(21.1%)、南部諸民族州(15.7%)、ソマリ州(9.8%)、ティグライ州(5.9%)、シダマ州(3.9%)、アファール州(3.0%)、アディスアベバ市(2.2%)、ベニシャングル・グムズ州(1.8%)、ガンベラ州(1.3%)、ディレダワ市(0.9%)、ハラリ市(0.7%)。持続可能な開発目標達成の支出もほぼ同様の割合で配分されているが、首都アディスアベバ市に計上していない分が人口の多い州を中心に割り付けられている。

(注)シダマ州は、2020年6月18日に南部諸民族州から権限移譲を受けて成立。現地報道によれば、南部諸民族州の資産分割と州内ハワッサ市の共同行政管理が進められるが、州境など行政区画はあいまいなままだ(「リポーター」紙2020年6月20日)。

(関隆夫)

(エチオピア)

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