シンガポールのコ・リビング事業者ハムレット、東京で新たに5物件開業

(シンガポール)

アジア大洋州課

2020年07月07日

シンガポールの大手コ・リビング事業者ハムレット(Hmlet)の関連会社、ハムレット・ジャパン(Hmlet Japan)は6月から8月にかけて、新たにコ・リビングの賃貸住宅物件5軒を東京都心部に順次開業する(6月17日発表)。同5物件の開業により、同社の東京での物件数は2軒(計29室)から、7軒(197室)へと拡大する(注)。

ハムレット・ジャパンは、ハムレットと三菱地所が2019年10月に設立した合弁会社。新しく開業する物件は、「Hmlet岩本町」(東京都千代田区)、「Hmlet千石」(東京都文京区)、「Hmlet高田馬場」(東京都豊島区)、「Hmlet原宿」(東京都渋谷区)、「Hmlet三軒茶屋」(東京都世田谷区)の5物件。入居者はトランクケース1つで、ハムレット・ジャパンの運営する物件間を追加のコストなく引っ越すことができる利便性と、住人同士でつくるコミュニティーでネットワークも広げられる。さらに、専用アプリなどによりオンラインで入居前手続きもできる。

新型コロナウイルスで、オフィス以外での新しい働き方のニーズを取り込みへ

新型コロナウイルスの影響下での新規物件の開業について、ハムレット・ジャパンの佐々木謙一代表取締役は「われわれの提案する物件はコミュニティーだけを売りにしているのではなく、新しい住まい方を提案している」と述べた。また、同取締役は「新型コロナウイルスによって働き方が変わり、今後、自宅やサードプレイスで働くニーズも高まるため、過ごしやすい環境を求める人も増える」と見方を示した。同社は中長期的には、物件数を1万室に増やすことを目標としている。

(注)ハムレット・ジャパン(Hmlet Japan)、についての詳細は2020年2月26日付地域・分析レポート参照。これまでに、東京中心部には「ハムレット・渋谷・松濤」(2019年12月開業)と「Hmlet笹塚」(2020年2月開業)を展開している。

(坂本未侑)

(シンガポール)

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