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空調機向けの省エネラベリング制度が改正

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年07月06日

ブラジル経済省および傘下の国家度量衡・規格・工業品質院(INMETRO)は、空調機向けの省エネラベリング制度の改正を主な内容とする2020年省令第234号を策定し、これが2020年7月1日に官報に掲載され、同日施行された。

空調機向けの省エネラベリング制度は、ブラジルでも以前から存在していたが、基準が時代遅れとなっていて実質的に機能していないとの指摘がなされてきた。

例えば、空調機の性能評価方法については、モーターの運転速度を可変的に行わない非インバーター機を対象とした旧式の基準しか用いられておらず、現在広く普及しているインバーター機を対象としたものとなっていないことが指摘されていた。

また、エアコンのエネルギー効率を表示するラベルは、AカテゴリーとBカテゴリーの2種類存在していたが、基準の閾値が十分に合理的でなく販売ベースで9割超の製品がAカテゴリーに該当していた。このような場合、非インバーター機に比べて消費電力が47%低いインバーター機が同一カテゴリーに分類されることとなり、現行のラベリング制度が商品選択の指標としては実質的に機能していないことが指摘されていた。

今般の改正では、空調機の性能評価方法については、国際的に広く用いられている評価基準(ISO16358-1外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)が適用されることとなり、インバーター機にも適切に対応した評価手法が用いられることとなった。

また、省エネラベリング制度については、窓型タイプの空調機でA~Dの4カテゴリー、セパレートタイプの空調機でA~Fの6カテゴリーが導入され、機器の性能を適切に反映できるものへと改善がなされた。

さらに、空調機のラベリング分類に用いられる閾値も2022年12月末や2025年12月末のタイミングで段階的に引き上げられることとなっており、A、B、Cなどのカテゴリーに分類されるための要求水準は次第に厳しいものへとなっていく。

ブラジルにおける省エネに関する規則基準が実態に即さないものとなっていることは、規則の国際ハーモナイゼーションの点でも問題があるとともに、高機能製品を差別化して販売したいと考える企業の市場戦略を阻害するものであった。このようなことから、2019年10月に開催された日伯政府間の政策対話である日伯貿易投資促進委員会の場でも規則基準の現代化や国際整合化を日本側から要請した経緯がある。

(岩瀬恵一)

(ブラジル)

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