香港で第1回オンライン食品商談会を開催

(香港)

香港発

2020年07月07日

ジェトロは6月23日、香港で初の試みとなるオンライン食品商談会を開催した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2月13日に開催を予定していた「香港日本産農産物・食品輸出商談会/香港日本産水産輸出商談会」(対面式)が中止になり、約4カ月ぶりの商談会実現となった。

オンライン商談会の参加バイヤーは、香港内で日本産商品を多く扱う百貨店・スーパーマーケットを12店舗展開する一田(YATA)で、同社の4人のバイヤーがジェトロ香港事務所において、日本の出展者8社とウェブ会議システムを使い、出展者から送付されたサンプルを手に、試食・試飲しながら商談した。

YATAのバイヤーは、日本の出展者に、価格、サイズ、香港での取り扱いの有無、原料の産地などについて、質問しながら商談を進めた。商談会の終了後、バイヤーからは「新型コロナウイルス感染症拡大の影響で日本に行けない状況の中、新商品発掘のための商談機会を設けていただいたことは大変ありがたい。当社にとって、サンプルを見ながら商談することはとても重要な要素で、このように大変多くのサンプルをそろえていただいたこと、また効率的に1日で数多くの商談ができたことに感謝する」とのコメントがあった。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、香港政府は香港非居住もしくはビザを持たない外国人の渡航を禁止中で、香港に到着した香港市民・外国人居住者に対しては、9月18日まで2週間の強制検疫を実施中のため、香港を訪問して行う対面式商談の実施が難しい状況にある。このためジェトロ香港事務所においては、今後も定期的にオンライン商談会を開催し、日本企業と香港のバイヤーとの商談機会を提供していく予定だ。

写真 第1回オンライン商談会(香港)の様子(ジェトロ撮影)

第1回オンライン商談会(香港)の様子(ジェトロ撮影)

(前田久紀)

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