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新型コロナウイルスの感染拡大がいまだに続く

(サウジアラビア)

リヤド発

2020年06月16日

サウジアラビア保健省の発表によると、同国での1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者数は、6月15日に4,507人と過去最多を記録した。感染者累計では13万2,048人となり、6月7日に10万人を突破して以降、毎日3,000人を超える感染者が確認され、感染拡大の勢いに衰えは見られない。

サウジアラビアでは3月2日に初の感染者が国内で確認されて以降、学校の閉鎖、国際線を含む公共交通網の遮断、事務所勤務の原則禁止など、厳しい移動制限措置を素早く導入してきた。またモスクでの礼拝停止、商業モールの閉鎖に加え、レストラン・カフェの利用も持ち帰りに限定するなど、社会生活にも大きな制限を加え、夜間の外出禁止は現在も継続されたままだ。そうした中、5月31日からようやく社会・経済活動の再開が段階的にスタートしたにもかかわらず、第1波が収束する間もなく、感染拡大の第2波に見舞われたかたちとなっている。

保健省は、感染者数増加の主な理由として、PCR検査数の増大を挙げている。4月下旬に発表された中国バイオ大手のBGI(華大基因)との契約では(2020年4月30日記事参照)、新たに1日当たり6万件の検査実施体制を整えるとされており、一部の検査施設が既に完成したとのニュースも報道されている(「アッシャルク・アルアウサト」6月2日)。しかし、毎日発表される検査数は2万件を超える程度にとどまっており、新規感染者数の急増との明らかな相関関係は見つけにくい。

14日付「アラブ・ニュース」によると、政府は感染者追跡アプリ「タバーウド(Tabaud)」の導入を発表した。これはアプリをダウンロードした人に、人混みの中で感染した人間との接触があった可能性を通知するもので、感染が疑われる人に早期検査を促すことを目的としている。発表時点ではアプリのダウンロードは義務とはなっていないが、今後の感染者数の推移によっては新たな規則となる可能性がある。

政府は20日には外出禁止措置を完全に撤廃し、社会生活を通常に戻すことを予定している。経済活動再開と感染抑え込みが両立できるか、サウジアラビアは大きな試練を迎えている。

(庄秀輝)

(サウジアラビア)

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