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成長7分野の民間主導アライアンス設置へ、ヘン副首相がテレビ演説

(シンガポール)

シンガポール発

2020年06月24日

シンガポールのヘン・スイキャット副首相兼財務相は6月20日のテレビ放送による国民向け演説で、ロボティクスやサプライチェーンのデジタル化など、次世代の成長を牽引する経済7分野について、民間主導の「シンガポールとともに行動する連合(Singapore Together Alliances for Action)」を設置すると発表した。

同国政府は5月、新型コロナウイルス終息後の経済戦略を立案する官民代表からなる「再生強化タスクフォース」(注)を設置している。6月20日付の「ストレーツ・タイムズ」紙によると、タスクフォースは向こう3カ月以内に、ロボティクス、実店舗とデジタルを結ぶスマート小売り、持続可能な環境、サプライチェーンのデジタル化、設計から建設・施設管理のデジタル化、教育テック、安全な渡航・観光の7つのテーマで新しいアイデアを立案し、2020年後半をめどに前提結果と次の計画を策定する。ヘン副首相は演説で「成功のカギはスピードと機敏さだ。このプロジェクトが成功すれば、新たな成長の芽となり、雇用も創出できる」と述べた。

最優先課題は、国民の雇用創出

また、ヘン副首相は演説で「喫緊の課題は雇用だ」と強調した。国民に当面の支援を行うだけでなく、未来にも投資するとも語り、「シンガポールでは明日のことを考えないことはない」と述べた。

その上で同副首相は、同国が主要な貿易国として「自由なモノ、サービス、資本、データ、アイデアや人材の流れに取り組む」と語った。また、インフラと研究やイノベーションに引き続き投資する方針を示した。同副首相によると、政府は現在、向こう5年の研究・開発(R&D)計画をまとめており、医療や生物医学、気候変動、人工知能(AI)などの基礎研究と応用科学に200億シンガポール・ドル(約1兆5,400億円、Sドル、1Sドル=約77円)の予算枠を設ける。

ヘン副首相のテレビ演説は、リー・シェンロン首相の6月7日のテレビ演説を含む6人の首相・閣僚による新型コロナウイルスに伴う長期的な社会、経済の取り組みについて語る一連の演説の一環(2020年6月10日記事参照)。同国で6月21日までに確認された新型コロナウイルス感染者は4万2,095人に上った(うち、26人が死亡、1人が重篤、3万4,942人が回復)。

(注)再生強化タスクフォース(Emerging Stronger Taskforce)の第1回会合は5月6日に行われ、共同委員長はデズモンド・リー社会・家庭開発相兼第2国家開発相と、地場港湾運営大手PSAインターナショナル・グループのタン・チョンメン最高経営責任者(CEO)。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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