6月20日から国際便運航を段階的に再開

(カザフスタン)

タシケント発

2020年06月17日

カザフスタン産業インフラ発展省は6月12日、国際航空旅客輸送の運航を6月20日から段階的に再開すると発表した。トルコ(2020年6月3日記事参照)、中国、韓国、タイ、ジョージア、日本とのフライトが対象となる。

世界保健機関(WHO)発表の感染状況やカザフスタン保健省の勧告を基に、新型コロナウイルス感染拡大防止省庁間委員会が決定した。民間航空委員会のタルガット・ラスタエフ議長によると、現在、外務省を通じて協議が進められており、調整作業が完了した国から運航を再開するとしている(「インビジネス」6月12日)。国内便については、5月11日から順次再開され、5月25日に国内全路線に拡大した。

カザフスタン国内では、今回の国際線運航再開を歓迎する声が多い一方、時期尚早と懸念する意見も散見される。新型コロナウイルス感染症の流行に関しては、6月に入ってから無症状感染者の増加(注)が目立っており、死者数も徐々に増加している。一部地域では検疫を強化する動きもみられており、保健省は感染の第2波が到来していると警鐘を鳴らしている。6月14日にはエルジャン・ビルタノフ保健相の感染が明らかになり、直前まで保健相とともに地方視察をしていたアスカル・マミン首相も感染の疑いがあるため、自己隔離状態に置かれることになった(「テングリニュース」6月13日)。

(注)PCR受検者の増加が要因。WHOによると、6月16日時点の感染者数は1万5,192人、死者数は81人。

(増島繁延)

(カザフスタン)

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