青島市が食品企業に対する食品安全管理認証システムを強化

(中国)

青島発

2020年06月09日

青島市市場監督局は、食品生産企業の主体責任の明確化、および食品安全リスクへの対応能力を向上させるため、「青島市の食品生産企業に向け食品安全管理認証システムの普及に向けた指導意見」(以下、指導意見)を5月中旬に発表した。

指導意見は、HACCP、ISO22000を主とする国際食品安全管理認証システムの普及を目的とし、2020年末までに一定規模以上の食品生産企業の認証率を90%に、2022年末までに95%に引き上げることを目標としている。

青島市市場監督局は認証システムの普及に当たり、「青島市の食品安全管理システムの応用および認証マニュアル」を作成した。

分野別では、乳製品、肉製品、食用油などのハイリスクの大衆商品の生産企業を重点とし、システムの導入および認証作業を推進し、標準化を強化する。認証のプロセスについては、各企業はHACCPもしくはISO22000システムを構築した後、自社の状況に応じて第三者機構に認証を委託することも認められる。関連して、市場監督局はトレーニング・プラットフォームを構築し、企業向けオンライントレーニングクラスを開設した。

今後は、指導意見に沿って、食品安全マネジメントを向上させるとともに、食品産業の持続可能な成長を促進させる、としている。

(董峰)

(中国)

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