全米の自動車組み立て工場で生産再開

(米国)

ニューヨーク発

2020年06月10日

新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月20日から生産を停止していた日産の米国テネシー州スマーナ工場が6月8日に生産を再開した。これにより、4月27日の生産再開後にサプライヤーからの部品供給が滞ったことで再び生産を見合わせているメルセデス・ベンツのアラバマ州バンス工場を除き、3月後半から生産を停止していた全米の自動車組み立て工場が再開した(添付資料表参照)。

一方、生産を再開したメーカーの中には、従業員の新型コロナウイルスへの感染が確認され、生産を再び一時停止する例もみられる。フォードは再開翌日の5月19日にイリノイ州シカゴ工場で、5月26日にはミズーリ州カンザスシティー工場で従業員の感染が確認されたため、この2工場での生産を一時停止し、作業場を洗浄するなどして対応した。また、日系メーカーでも感染者が確認されたことが報じられており、各社ともにそれぞれ策定したガイドラインに基づき感染防止対策に努めている(2020年6月4日記事参照)。

(大原典子)

(米国)

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