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欧米向け3Dプリンターの輸出が倍増

(中国)

上海発

2020年06月23日

アリババ傘下の越境ECサイトによると、新型コロナウイルスの発生以降、3Dプリンターの輸出額は前年同期比で倍増したという。国家統計局の5月15日の発表によると、海外注文の急増で2020年1~3月期の3Dプリンターの生産台数は前年同期比88%増となり、4月単月で見た場合、前年同月の4.5倍になった。

防疫用品不足、3Dプリンターの需要が急増

新型コロナウイルス発生後、欧米では医療物資が不足し、防疫用品の供給が途絶えるなどの問題が発生している。こうした問題を解決すべく、3Dプリンターでマスク・バイザー・防護メガネ・呼吸器、隔離病室などを製造しようとする国や地域が多い(「21世紀経済報道」6月17日)。

また、新型コロナウイルスの感染拡大は、グローバルサプライチェーンに深刻な影響を与えている。物流が遮断され、商品や原材料、部品の供給にも深刻な影響が出ている。こうした状況の中、注目されるのが3Dプリンターだ。3Dプリンターを使用すれば、金型を必要とせず、迅速でフレキシブルに生産が可能で、サプライチェーンが抱える問題を解決することができる。

中国で3Dプリンター出荷数1位の創想三維によれば、2020年1~5月の輸出台数は既に前年の出荷総数(50万台)を超え、通年では前年の3倍になると見込んでいる。同社は生産拡大のため、工場面積を1万平方メートル拡張し、新たに作業員を1,500人募集する計画だ。

深セン市の3Dプリンター製造企業である縦維立方は、自社で生産する3Dプリンターの9割を米国、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアに輸出している。例年は、毎月約1万台の販売だったが、現在は月に2万台を販売する。同社の馮可営業総監は、「従来の工業生産では、設計図から金具や試供品製作まで、多大な工程が必要だった。3Dプリンターだと部品の製造工程を大幅に短縮できる」と述べた。ただ、馮可氏は「3Dプリンターは少量生産には向いているが、大量生産にはコスト高の問題に直面するため、伝統的な製造業のサプライチェーンを代替することは不可能だ」と指摘している(「21世紀経済報道」6月17日)。

(龐婷婷)

(中国)

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