大規模社会制限下でのショッピングモール操業状況
(インドネシア)
ジャカルタ発
2020年06月29日
ジャカルタ特別州では、6月5日から同月末までを大規模社会制限(PSBB)の移行期間フェーズ1として、経済活動が徐々に再開している(2020年6月8日記事参照)。ショッピングモールは6月15日以降、制限付きで活動再開が許可され、インドネシアショッピングセンター協会のエレン・ヒダヤット会長は、ジャカルタ特別州では80のモールが操業開始もしくはその準備が整ったと話している(「リパプリカ」6月15日)。同氏は6月25日、ジャカルタのFXスディルマンとスナヤン・シティの両ショッピングモールを訪問し、状況を確認した。
FXスディルマンでは、入館時にQRコードを読み込み、オンライン上で電話番号やメールアドレスを入力した後、体温やマスク着用の有無を感知するカメラのチェックを受け、入館が許可される仕組みを導入している。
各テナントは店内フロアの広さに応じた入店人数規制をかけており、関係者によると、来場者数は従来の30%程度に減少したとのことだ。
スナヤン・シティでは、テナントへの入店人数規制に関してはFXスディルマンと同様の対策を講じているが、エレベーターの操作盤などについて非接触型センサーによって稼働するように調整されている。
また、フードコートには紫外線の食器消毒器が設置されており、そこからフォークやスプーンを各自が取る仕組みになっている。関係者によると、各テナントが割引セールを開催する週末は一定の来館者が見込まれ、テナントによってはウェイティングリストを作成して対応しているようだ。
両ショッピングモールとも、平常時は午前10時から午後10時まで開店しているが、現在は午前11時から午後8時までとなっている。
(シファ・ファウジア、上野渉)
(インドネシア)
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