米商務省、変圧器用部材に対する232条調査のパブコメ期限を7月3日まで延長
(米国)
ニューヨーク発
2020年06月11日
米国商務省・産業安全保障局(BIS)は6月9日、変圧器の製造に用いる鉄鋼派生製品の輸入に対する調査に関して、パブリックコメントの募集期限の延長を発表した。正式には12日付の官報で公示する。産業界からの要請を受け、当初予定より1カ月ほど募集期限を延ばすが、大統領への報告期限に変更はない。
BISは5月4日に、1962年通商拡大法232条(以下、232条)に基づく調査の開始を発表し、その後、6月9日までパブコメを募集していた(2020年5月20日記事参照)。今回の措置でパブコメの期限が7月3日まで延長となり、寄せられたコメントに対する反論の提出が7月24日まで可能となる。他方、232条の規定に沿い、大統領への報告期限は調査開始から270日以内と変わらない。
延長の理由についてBISは、2つの業界団体からの要望があったとしている。商務省スタッフは、要望は調査の内容に関するものではなく、純粋にコメント提出の猶予期間を求めるものだったとしている(通商専門誌「インサイドUSトレード」(6月9日)。
(注)パブリックコメントを含めた提出先は連邦ポータルサイトのドケット番号BIS-2020-0015となっている。
(藪恭兵)
(米国)
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