国境封鎖措置などを一部緩和、国際列車の運行再開も

(ポーランド)

ワルシャワ発

2020年06月26日

ポーランド政府は6月12日の官報で、同日午前9時にリトアニア国境を、13日午前0時にドイツ、チェコ、スロバキアのEU域内国境をそれぞれ開放することを表明した。また、13日午前0時からは、ロシア、ベラルーシ、ウクライナのEU域外国との国境で、ポーランド国民やEU・欧州自由貿易連合(EFTA)加盟国国民、外交官、ポーランドでの永住権または一時滞在許可証を持つ外国人、ポーランドで労働する権利を持つ外国人、EU・EFTA加盟国に永住権または長期滞在許可を有する外国人とその家族なども入国可能となった。加えて、同じ12日の官報では、EU域内国境を通過する国際列車の運行が再開されることも発表した。

今回の決定は、欧州委員会が6月15日からEU域内での国境封鎖を解除するように要請していたことに応えたもの。今回の封鎖解除により、ポーランド国民とEU市民はEU域内からのポーランド入国時に強制検疫を受ける必要がなくなり、入国後2週間の隔離措置も免除される。EU域外からの入国者には引き続き検疫と隔離が義務付けられる。

一方、非EU加盟国に対する国境開放については、欧州委員会がEU加盟国に対し、非加盟国からの入国制限解除は7月1日以降にするよう提案している。ポーランド政府も6月17日、国際航空便のポーランド国内着陸禁止措置を6月30日まで延長した。ただし、今回の延長措置では、英国やスウェーデン、ポルトガル以外のEU・EFTA加盟国発の国際航空便が禁止対象から除外されており、これらの国からの航空便は6月17日からポーランド国内の空港に着陸できるようになった。

なお、在ポーランド日本大使館は、EU域内でも国境通過の際、周辺国が個別に入国制限を設けているので、周辺国各大使館などから最新情報を確認するように呼び掛けている。

(楢橋広基、ニーナ・ルッベ・ルビニスカ)

(ポーランド)

ビジネス短信 1a1c8b08dbd83b6d