香港国際空港、乗り継ぎなどのサービスを再開

(香港)

香港発

2020年06月05日

香港国際空港(以下、香港空港)を運営する香港空港管理局は6月1日、香港空港での乗り継ぎおよび乗り換え(以下、乗り継ぎなど)のサービスを約2カ月ぶりに再開した。香港空港では3月25日から乗り継ぎなどのサービスを停止していた。全ての香港非居住者の香港国際空港からの入境は引き続き禁止される。

香港空港で乗り継ぎなどを行うには、香港行きおよび香港発ともに同一グループの航空会社で運行されているフライトを利用する必要がある。香港のキャセイパシフィックおよびキャセイドラゴン航空、香港航空を利用する場合は、(1)当初出発便と乗り継ぎ便が同一予約記録に含まれていること、(2)乗り継ぎ時間が8時間以内であることが条件となる。いずれの航空会社を利用する場合でも、香港と中国本土を結ぶフライトおよび香港空港と大湾区エリア(マカオ特別行政区および広東省9都市)を結ぶフェリーは当面の間利用できない。

香港空港の2020年4月の利用客数は、前年同月比99.5%減の3万2,000人、1日当たり1,000人強にとどまった。世界各国が厳格な水際対策を講じる中、香港の航空および観光業界にとって厳しい経営環境が続いている。乗り継ぎなどのサービスの再開によって利用客数回復のきっかけにつながることが期待される。

(吉田和仁)

(香港)

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