国立銀行、政策金利を0.75%に引き下げ、新型コロナ後の経済回復を期待
(ハンガリー)
ブダペスト発
2020年06月30日
ハンガリー国立銀行(MNB)は6月23日の月例通貨評議会で、政策金利を現在の0.90%から15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)引き下げ、24日から0.75%とすることを発表。「新型コロナウイルス禍」により減速する経済を回復させるため、2016年5月以来4年ぶりに政策金利を変更した。MNBは政策金利を引き下げてマネーサプライを増やし、物価の安定と経済回復が実現されることを期待している。
報道によると、バルナバス・ビラーグMNB副総裁は、7月にはさらに0.60%まで政策金利を引き下げると述べたが、それ以上の引き下げや周辺国のようなゼロ金利政策は取らないとした。
MNBはまた、2020年第1四半期(1~3月)のGDP成長率は前年同期比2.2%に鈍化したと発表。第2四半期(4~6月)は新型コロナウイルスの影響を受け大きく落ち込むものの、感染の抑え込みに成功し、第3四半期(7~9月)以降は公共投資と企業への融資が拡大すればV字回復が見込め、最終的に2020年通年のGDP成長率は前年比0.3~2.0%、2021年には3.8~5.1%まで回復すると予測した。
(奥村明子)
(ハンガリー)
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