4月の自動車販売はオンライン販売のみ、4,136台にとどまる

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年05月13日

5月8日のアルゼンチン自動車販売代理店協会(ACARA)の発表によると、4月の自動車国内販売(新車販売登録)台数(トラック・バスを含む)は4,136台と、前年同月比で88.7%減少した。

新型コロナウイルス対策のため3月20日から現在に至るまで外出禁止令が発出されており、販売店は休業を余儀なくされ、オンラインでのみ販売活動が行われている。

メーカー・ブランド別の4月実績では、フォルクスワーゲン(VW)が679台(シェア16.4%、前年同月比87.8%減、以下同)で首位となり、次いで、ルノーが576台(13.9%、90.0%減)、トヨタが491台(11.9%、89.6%減)、フィアットが486台(11.8%、86.5%減)、ゼネラル・モーターズ(GM)が434台(10.5%、89.3%減)、フォードが411台(9.9%、89.9%減)、プジョーが283台(6.8%、87.6%減)と続いた。そのほかの日系メーカーでは、日産が111台(2.7%、91.7%減)、ホンダが46台(1.1%、93.9%減)だった。車種別の販売台数では、GMのオニキスが257台で前月に引き続きトップ、トヨタの商用車ハイラックスは241台で2位となった。

ACARAのリカルド・サロメ会長は声明を発表し、今後90日間にわたって自動車販売店の負担する税を大幅に軽減させる緊急特別措置を、国と地方自治体に求めている。サロメ会長は、既に自動車労働組合との間で、自動車販売店の従業員の賃金を通常支給分の25%のみ支給することで合意を取り付けたが、政府からの支援や減税などの特別措置がなければ25%すら支払うことができないと訴えた。

(津下みなみ)

(アルゼンチン)

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