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マヤ観光鉄道、第1フェーズの建設入札結果を発表

(メキシコ)

メキシコ発

2020年05月01日

メキシコ国家観光振興基金(FONATUR)は4月23日、マヤ観光鉄道の建設入札について、第1フェーズ第1区間の入札結果を発表した。FONATURは2020年1月に基礎調査を終えて建設可能と判断された区間・分野について第1フェーズとして順次、建設入札を開始している(2020年1月16日記事参照)。

今回入札結果が発表されたのは第1フェーズのうち、チアパス州パレンケからカンペチェ州エスカルセガまでの総距離227キロの第1区間。落札したのは5社によるコンソーシアムで、落札金額は155億3,813万ペソ(約668億1,396万円、1ペソ=約4.3円)。コンソーシアムは、ポルトガルのモタ‐エンジル(Mota-Engil)のメキシコ現地法人、中国の交通インフラ大手である中国交通建設、メキシコのグルーポ・コシュ(Grupo Cosh)、エジャサ(Eyasa)、ガビル・インへ二エリア( Gavil Ingeniería)の5社で形成されている。FONATURは本区間については、14の企業・コンソーシアムから応札があったとし、落札理由としては、経済面・技術面で最も優れていたからとしている。既存線路の改修も含む本事業は4月30日に開始され、2020年に実施されるマヤ観光鉄道プロジェクトによって生み出されるとされる8万人の雇用の一端を担うという。FONATURは、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領の指示通り(2020年4月7日記事参照)、マヤ観光鉄道はメキシコ南東部における雇用・開発の促進など、新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)の影響緩和にも資するとして引き続きプロジェクトを継続するとした。なお、マヤ観光鉄道の建設入札第1フェーズのうち第2区間(カンペチェ州エスカルセガからカルキ二)の入札については、15の企業・コンソーシアムから応札があり、4月30日に入札結果の発表、5月12日にプロジェクト開始が予定されている。

汚職を危惧する声やNGOによる反対も

コンソーシアムを形成する企業の一つである中国交通建設に対しては、汚職を危惧する声も上がる(「インフォバエ」電子版4月25日)。中国交通建設は、過去に世界銀行から汚職などが原因で国際入札への応札資格を停止されていた経緯があるためだ。FONATURは、中国交通建設について現在は応札資格を停止されておらず、入札プロセスは国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)監督の下で厳格に実施されており、問題ないとしている。また、190を超える市民団体やNGOが新型コロナウイルス影響下で本プロジェクトを継続することに反対している。彼らは衛生管理こそが現在の最優先事項であり、鉄道建設による新型コロナウイルスの蔓延や先住民族の立ち退き等、権利侵害を危惧していると主張している(「ラ・ホルナダ」電子版4月21日)。

(中井健太)

(メキシコ)

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