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メキシコ市政府が経済・社会活動の再開に向けた計画を発表

(メキシコ)

メキシコ発

2020年05月21日

メキシコ市のクラウディア・シェインバウム市長は5月20日の定例記者会見において、新型コロナウイルスの感染を抑制しつつ経済・社会活動を再開していくメキシコ市首都圏の計画を発表した。同計画は6月1日以降に開始される。連邦政府と同様に、信号システムによる段階的な活動再開を行うが、色の基準は連邦政府の基準(2020年5月15日記事参照)とは異なる(添付資料参照)。また、独自の措置として、ビール製造と自転車の販売を6月1日以降に「不可欠な活動」と認定し、赤信号の下でも操業を認める。

信号の色の基準は、赤、橙(だいだい)、黄色、緑の4種類で、メキシコ市首都圏の病床の利用率に基づき毎日、変更される。ただし、6月15日までは以下の基準にかかわらず、「赤」信号のままとする。なお、メキシコ市政府の発表によると、5月20日正午時点のメキシコ市のCOVID-19患者向け一般病床の利用率は75.6%だ。

  • 赤:病床利用率65%以上、あるいは過去2週間安定的に利用率が上昇
  • 橙:病床利用率50%以上65%未満で、かつ過去2週間安定的に利用率が低下
  • 黄:病床利用率50%未満で、かつ過去2週間安定的に利用率が低下
  • 緑:病床利用率50%未満で、かつ少なくとも過去1カ月安定して利用率が低い

各信号に応じて、経済・社会活動が制限される。例えば、労働(経済)活動については、赤信号だと、「不可欠な活動」以外は許可されないが、信号が橙になると、就業日と就業時間をずらした上で「不可欠な活動」以外の活動も許可される。就業日をずらす対策は「4×10スキーム」と呼ばれ、テレワークと事業所での労働を組み合わせることにより、14日のうち4日は事業所就労、10日はテレワークとし、業種や地域に応じて事業所で働く日をずらす。許容される活動と制限の詳細については、添付資料の表を参照。なお、メキシコ市衛生当局の保守的なシナリオによると、赤信号は6月末まで続き、橙が8月半ば、黄色が9月半ばまで続き、緑になるのは9月半ばと想定している(楽観的な見通しでは6月半ばから橙、6月末から黄色、8月初めから緑)。

ビール製造が「不可欠な活動」に

メキシコ市独自の措置としては、6月1日以降にビール製造と自転車の販売が「不可欠な活動」となることだ。ビール製造は、現時点で「不可欠な活動」と見なされていないため、スーパーマーケットなど小売店には在庫がなくなり、品薄な状態が続いている。また、ビール向けに大麦を栽培する農家にも悪影響を与えていた。自転車販売については、環境に優しい都市を標榜(ひょうぼう)するメキシコ市では自転車の交通手段としての活用が進んでおり、また、新型コロナ対策で需要が拡大している宅配業者にとっても重要な輸送手段なためだ。

(中畑貴雄)

(メキシコ)

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