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有機農産物の2019年販売額、初めて農産物全体の10%を超える

(スイス)

ジュネーブ発

2020年05月19日

スイスの有機農業の認定団体ビオスイス(BioSuisse)は5月6日、2019年のスイス有機食品販売額外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注)が32億3,900万スイス・フラン(約3,563億円、CHF、1CHF=約110円、前年比3.4%増)となり、全農産物売上高に占める割合が初めて1割を超えた(10.3%)と発表した。

スイスは以前から高付加価値化や環境保護のため有機農業に力を入れており、この5年間で販売額は約22億CHFから約32億CHFと1.5倍に増えた。スイスおよびリヒテンシュタイン合計で7,300(前年比300増)の農家が有機食品の生産に取り組んでいる。有効な農地面積の6分の1で有機食品が生産されており、山岳地域では4分の1に上る。地域でみると、フランス語圏の有機食品販売額の前年比伸び率が4.7%で、ドイツ語圏の3.1%を上回った。販売額は、フランス語圏6億CHF(有機食品のシェア10.5%)、ドイツ語圏17億CHF(10.4%)、イタリア語圏7,500万CHF(8.9%)だ。

スイスの2019年の1人当たり年間有機食品消費額は377CHFで、消費者のうち57%は週に複数回か毎日、有機食品を買う。品目別販売額に占める有機食品の割合が高いのは、卵28.7%、パン26.1%、野菜23.1%。なお、スイス有機農業研究所(FiBL)調査外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによれば、各国の2018年の1人当たり有機食品消費額は1位のスイスとデンマークが312ユーロで、続くスウェーデン(231ユーロ)を大きく引き離している。なお、米国は125ユーロ、日本は11ユーロとなっている。

多くの生産者が有機食品の優位性を認識し、生産に取り組んだことで、2019年には牛乳、豚肉、シリアル類を中心に、生産が需要を上回った。ビオスイスは、これを受け、レストランなども視野に入れた有機食品の販売促進活動を強化する。

(注)ビオスイスは、スイスとリヒテンシュタインにおける有機食品の生産・輸入事業者の認定制度(BUDラベル)を運営しており、事業者数および販売額はBUDラベル事業者のデータに基づく。国内流通事業者の調達条件などから、スイスで販売される有機食品のほぼ全てにBUDラベルがついている。

(和田恭)

(スイス)

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