貿易省、バーチャル貿易プラットフォーム構築に意欲

(トルコ)

イスタンブール発

2020年05月08日

トルコのルフサル・ベキジャン貿易相は5月1日、新型コロナウイルス感染の収束後は、食品や健康、デジタル化の分野への投資を優先すると表明外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

貿易相はトルコ商工会議所連合会(TOBB)とのオンライン会議で、デジタル化とテクノロジー分野への投資の重要性を強調し、今後は貿易省が貿易ミッション、見本市、eマーケットプレースなどでのバーチャル貿易プラットフォーム構築に向けたイニシアチブを取ると述べた。

バーチャル貿易ミッションでは具体的には、建設化学品分野でのコロンビアとのミッション交流を皮切りに、非鉄金属や家庭用品、プラスチック製品で米国やメキシコ、ポーランドとのバーチャルな貿易ミッションを実施するとした。バーチャル見本市では、農業部門での実施に向けて関係省庁間での連携に意欲を示した。

中小企業向けには、貿易省とTOBBはフェイスブックとの協力で、デジタル・トレーニング・ポータル(Facebook Istasyon)を作成し、「輸出アカデミー」や「バーチャルトレードアカデミー」などのオンラインサービスを提供する外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

農業支援では、アプリを通じた「デジタル農業市場」を立ち上げ、農業のためのデジタル・エコシステムを創設する外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとした。このエコシステムによって、農業の利害関係者(買い手と売り手)がデジタル市場で出会うことが可能となり、需給が効率化されるだけでなく、消費者が安価な農産物にアクセスするのにも役立つとした。

(中島敏博)

(トルコ)

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