南ア政府、新型コロナの警戒レベル4で可能となる活動を発表、5月1日からロックダウンを段階的に緩和

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2020年05月01日

南アフリカ共和国の協調統治・伝統業務省は4月29日、新型コロナウイルスの警戒レベル4への引き下げにより可能となる活動について官報PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で発表した。3月27日からロックダウンが実施されている南アでは、依然として新型コロナウイルスの感染拡大は続くものの、「リスク調整戦略」に基づいた慎重かつ緩やかな経済活動の再開が必要だとし、シリル・ラマポーザ大統領は5月1日から全土を最大警戒レベル5から4に引き下げると発表していた(2020年4月27日記事参照)。

これに基づき、4月25日に政府は、レベル1~5において産業ごとに可能な活動および人の移動に関する詳細案を発表し(2020年4月30日記事参照)、2日間にわたりパブリックコメントを募っていた。今回の官報は、約800の企業を含む7万以上のコメントを反映させ、5月1日から全土が対象となるレベル4において、可能となる活動範囲を確定させたものだ。詳細案からの主な変更点は以下のとおり。

  • 食品、衛生用品、製紙業などの製造業は100%出勤可、自動車、鉄鋼などは50%まで出勤可としたままで、「その他の製造業」は20%から30%まで出勤可に引き上げ
  • たばこ販売の禁止(健康への悪影響を考慮、アルコール飲料の販売禁止は変更なし)
  • 鉱業に関して、露天採掘は50%まで出勤可とし、その後100%まで拡大可(最初から100%出勤可を変更、また一部を除く鉱業は50%までで変更なし)

レベル4で明記されていない企業活動に関しては、引き続き制限(原則として在宅勤務)・停止が課せられ、生活必需品の購入や、一部の運動のための外出を除く個人の外出禁止も継続される。州間の移動は一部緩和されたが、物流を除き国境の閉鎖も続く。南ア政府はレベル4への全土の引き下げにより、約150万人が職場に復帰できるとしている。

南ア国立感染症研究所(NIDC)の4月29日時点の発表では、国内の感染者累計は5,350人(前日比354人増)、死者103人。州別では、ケープタウンを含む西ケープ州が2,135人で最も多く、ハウテン州(ヨハネスブルク、プレトリアを含む)1,408人、クワズル・ナタール州(ダーバンを含む)956人と続く。南ア政府は、今後の感染・対策の状況を見据えつつ、地域別にレベルの移行を検討していくとしていることから、感染が拡大する地域ではレベル3への引き下げの遅れのほか、再度レベル5への引き上げが生じる可能性もある。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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