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デトロイトスリーが2カ月ぶりに北米工場の操業を順次再開

(米国)

シカゴ発

2020年05月22日

米自動車大手のゼネラルモーターズ(GM)、フォードおよびフィアットクライスラー・オートモービルズ(FCA)のデトロイトスリーは5月18日、新型コロナウイルスの影響で操業を停止していた50カ所以上におよぶ米国内の工場での生産を再開した。

当面はフォードのピックアップトラック、GMやFCAのSUVなど、収益性が高い車種を生産する組み立てラインでの生産が中心となる見込みだ。これに先立つ5月11日には、トヨタやホンダなどが北米工場での生産を再開している。デトロイトスリーの再稼働は当初5月初旬などと報じられていたが、再開が遅れた背景には、全米自動車労働組合(UAW)が5月初旬の再開に従業員の健康上の懸念を表明していたことがある(2020年4月27日記事参照)。UAWのローリー・ギャンブル委員長は18日の工場再開に際してメディアの取材に応じ、「企業も労働者も準備ができている」と述べるとともに、「UAWは工場再開後も引き続き組合員の健康や安全を守るよう努め、体制が整えば全員に検査を受けさせるよう呼びかける」と語った。

各社とも万全の対策を講じる

デトロイトスリー各社は、互いに、またUAWと連携して共通の安全対策を策定した。これに基づき、各社は工場再開にあたり、体温センサーによる従業員の検温の徹底やマスクまたはフェイスシールドによる保護、毎日の健康ヒアリングや、安全な間隔を保つための組み立てラインの再設計などの対応を行う。FCAの工場の食堂では、人との距離を保つために6人テーブルの利用を3人に減らす対策を実施する。また、シフトの交代の間に10分の清掃を予定している。

なお、GMではミシガン州フリントや、インディアナ州フォートウェインなど多くの工場の操業を1シフト制で再開している。

再開後の工場で感染発覚も

再開翌日の19日には、シカゴにあるフォードの組立工場で労働者2人の感染が発覚し、稼働を一時停止した。報道によれば感染が発覚した2人は共に検温スキャナーと問診票によるチェックを通過しており、どのように感染が発覚したかは公表されていない。フォードは工場内の濃厚接触者は14日間の自己隔離となるほか、作業エリア、設備、チームエリア、およびチームが通過した経路の徹底した洗浄・消毒を行ったと発表。現在工場は再開されている。

(河内章)

(米国)

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