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2020年第1四半期の貿易赤字は前年同期比で倍増

(トルコ)

イスタンブール発

2020年05月21日

トルコ統計機構(TUIK)の発表(4月30日付、暫定値)によると、2020年第1四半期の輸出は前年同期比4.0%減の427億4,917万ドル、輸入は10.3%増の556億5,533万ドルとなり、貿易赤字は2.2倍の129億616万ドルとなった。特に3月は、新型コロナウイルスの影響で輸出が前年同月比17.8%減と落ち込みが大きく、赤字額が2.8倍に広がった。

第1四半期の輸出を品目別にみると、EU向けが全体の7割を占める自動車・同部品が弱く、10.4%減と最大のマイナス寄与となった。次いで、鉄鋼も前年来の需要低迷が続き22.2%減だった。他の工業製品も、ほぼ軒並み前年割れとなっている。主要品目でプラス成長だったのは、果実・ナット・豆類(16.5%増)など一部にとどまった(添付資料表1参照)。

輸出を国・地域別にみると、全体の48.0%を占めるEU向けが8.8%減で、スペイン、イタリアを中心とした主要国がマイナスだった。他方、オランダ向けは7.5%増で、米国、ロシア、イスラエルも増加している(添付資料表2参照)。

輸入を品目別にみると、最大の輸入品目である鉱物性燃料が原油価格の低下もあり9.6%減だったが、前年に低迷した自動車・同部品をはじめ、一般機械、鉄鋼など主要品目の多くが2桁の上昇になっており、2018年8月からの通貨リラ減価の影響は一巡したもようとなった。2019年下半期に高まった金需要の回復は続いており、貴金属類が77.7%増と最大の寄与だった(添付資料表3参照)。

国・地域別でも、全体の33.9%を占めるEUからの輸入が11.9%増と回復、米国からも43.5%増と好調だった。また、原油を主力とするイラクが約12倍と大きく伸びた。ロシアは天然ガスを中心に4.5%減だった(添付資料表4参照)。

ルフサル・ペキジャン貿易相外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、5月14日、貿易総額の4割以上を占めるEU諸国に向けて「今後、トルコとEUの貿易と経済関係をさらに深め、バリューチェーンとの緊密な統合を確立するための努力が必要だ」とし、新型コロナウイルスのパンデミックによりシェアが急増したeコマースのプラットフォームの重要性を指摘し、関税同盟の更新が不可欠と呼びかけた。同相は、EUとトルコの関税同盟にサービスやeコマースが含まれていないのは「大きな欠陥だ」と主張している。

(中島敏博)

(トルコ)

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