新型コロナ対策で衛生緊急事態を6月10日まで再延長
(モロッコ)
ラバト発
2020年05月21日
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、モロッコ政府は3月20日~4月20日の期間、「衛生緊急事態」を発令、その後5月20日まで延長していた(2020年4月21日記事参照)。サアディ・ディン・エル・オトマニ首相は5月18日、衛生緊急事態を3週間再延長して6月10日までとすることを決めた。
モロッコでは、既に新型コロナウイルス感染者への対応設備が整っている病院に加えて、追加で190の医療センターに新たな医療設備を導入中で、そのうち約40は新型コロナウイルス感染者だけを受け入れる体制を整備中だ。5月は1日当たり平均3,000件を超える検査を行い、平均150人の感染者が確認されていたが、ここ1週間は100人を下回る日も出てきた。18日時点で、累計感染者数は6,952人、累計死者数は192人に達している。
オトマニ首相は衛生緊急事態の再延長にあたって、同事態および外出禁止令の解除のためには、モロッコの医療インフラが「望まない緊急事態」に対処できるように整う必要があると述べた。また、感染拡大は国内でも地域ごとに異なっているため、国内全域での外出禁止令が解除された後でも、それぞれの地域の状況に応じて対応を考えるとした。
(大野晃三)
(モロッコ)
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