トランプ米大統領、ブラジル滞在の外国人の入国を制限

(米国、ブラジル)

ニューヨーク発

2020年05月28日

トランプ米国大統領は5月24日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、ブラジル滞在者の米国への入国を制限する大統領令を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。発表当初はこの措置の適用開始を米東部時間5月28日午後11時59分としていたが、25日にこれを2日早めて26日午後11時59分に修正した。入国禁止の対象者は過去14日以内にブラジルに滞在歴のある外国人となる。

トランプ大統領は今回の決定の理由として、米疾病予防管理センター(CDC)がブラジルで新型コロナウイルスの感染が急拡大していると判断したこと、また世界保健機関(WHO)の報告によると、ブラジルでの感染者数は5月23日時点で31万人を超えて世界で3番目に感染者の多い国となっていることを指摘している。米国は既に中国やイラン、欧州26カ国、英国、アイルランドに対して入国禁止措置(注)を発動している。

なお、貿易に関しては、ブラジルとの商業の自由な流通は米国経済にとって優先事項とし、貿易の円滑化には引き続き注力するとしている。

(注)それぞれの国・地域からの入国制限の内容については次の記事を参照。

(吉田奈津絵)

(米国、ブラジル)

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