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米政府、イラン滞在歴のある外国人を入国停止へ、イタリアと韓国の一部地域への渡航中止も勧告

(米国)

ニューヨーク発

2020年03月02日

米国のトランプ政権は2月29日、新型コロナウイルスの感染で初の国内死亡例が出たことを受けて、記者会見を行った。その中で、3月2日以降、感染者が急増しているイランに直近14日間以内に滞在歴のある外国人の入国を停止する大統領令外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。加えて、同じく感染者が急増しているイタリアと韓国の一部地域への渡航中止勧告も発表した。

米国内で2人目の死者

米国では2月29日、新型コロナウイルス感染者の初の死者が確認された。米疾病予防管理センター(CDC)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、死亡したのはワシントン州在住の50歳代の男性で、長期療養中の患者だった。さらに、同州においては、3月1日に新型コロナウイルスによる2人目の死者が確認されている。

トランプ政権は1月31日に、中国本土に直近14日間以内に滞在歴のある外国人の入国を停止する大統領令を発表しているが(2020年2月3日記事参照)、今回初めて、中国以外の国としてイラン滞在歴のある外国人の入国を停止することにした。2月28日時点で感染者が388人と数日前から急増していること、イラン政府からの公式情報に信頼が置けないことを、今回の判断の主な理由としている。

これにより、3月2日の米国東部時間午後5時以降、直近14日間以内にイランに滞在歴がある外国人は、米国への入国を拒否されることになる。その時間以前に出発した航空便に搭乗した者には適用されない。また、米国の永住権を有する者や、米国民・永住権所有者の配偶者、親、法的後見人、21歳以下で未婚の兄弟などは、例外として適用除外となる(大統領令第2条)。

また、トランプ大統領は記者からの質問に答えるかたちで、「われわれは南の国境について検討している」と発言し、今後の状況次第では、メキシコとの国境における人の移動に制限を課す可能性を示唆した。

米国企業においても、ユナイテッド航空が2月28日に、成田、大阪、シンガポール、ソウルの発着便の運航の一部停止を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますするなど、人の移動に影響する動きが出ている。また、ジェトロのヒアリングによると、米大手金融企業などを中心に不要不急の出張を停止、感染者が多数出ている国からの渡航者との接触を避けるといった対応が広がっている。

トランプ政権は同時に、米国民に対して、イタリアのロンバルディア、ベネト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますおよび、韓国の大邱外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますへの渡航を中止するよう、国務省による渡航注意レベルを最大の4とした。両国のその他地域についてはレベル3とし、渡航を再考するよう促している。

(磯部真一)

(米国)

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