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企業の過半が大幅減収を見込む、新型コロナウイルス感染拡大によるカナダ企業への影響調査

(カナダ)

トロント発

2020年05月07日

カナダ統計局は4月29日、新型コロナウイルスの感染拡大によるカナダ経済への影響に関するアンケートの調査結果を発表した。同アンケートは、新型コロナウイルスの感染拡大や必要不可欠なビジネス以外の職場閉鎖命令などの制限がカナダ経済に与える影響を明らかにするため、カナダ統計局とカナダ商工会議所が共同で実施したもの。4月3日から24日にかけてオンラインにより行い、1万2,630社が回答した。

売り上げが20%以上減少した企業は5割を超える

2020年第1四半期(1~3月)の売り上げが、前年同期比40%以上減少したと回答した企業は全体の3分の1(32.3%)に上り、20~40%減少は21.2%だった。売り上げが前年同期比で20%以上減少した企業の割合を業種別にみると、宿泊・飲食サービス(72.6%)、芸術・芸能・娯楽(66.7%)、小売り(60.3%)などで高かった。一方、農林水産・狩業および公益事業では、回答企業の4割以上が前年同期比横ばいまたは増加と回答した。

売り上げの減少に伴い事業運営費用をまかなうために金融機関に融資を依頼した企業は全体の4分の1以上(28.6%)となり、そのうち4分の3以上(77.3%)が実際に融資を受けられている。また、賃料を支払っている企業の2割で支払いが繰り延べられた。

需要の減少で大きな影響を受けるのは3分の2弱

製品またはサービスの需要低下による影響が大きいと回答した企業は64.8%に達し、業種別にみると、宿泊・飲食サービス(88.7%)、芸術・芸能・娯楽(87.1%)、小売り(72.5%)などで高かった。また、提供していたサービスをキャンセルせざるを得なくなったことによる影響が大きいと回答した企業は約半数(48.5%)に上り、業種別では、芸術・芸能・娯楽(86.0%)、宿泊・飲食サービス(76.2%)、ヘルスケア・社会扶助(71.7%)などでキャンセルによる影響が大きかった。

回答企業の4割が従業員を解雇

従業員の勤務時間やシフトを削減したと回答した企業は38.1%で、従業員を解雇した企業は40.5%だった。従業員の8割以上を解雇したと回答した企業は18.3%だった。従業員を解雇した企業のうち、80%以上を解雇した企業の割合が高かった業種は宿泊・飲食サービスで、69.0%に上った。一方、新型コロナウイルス感染拡大の中でも、人員配置の変更は行っていないと回答した企業は3割近く(27.0%)あり、農林水産・狩猟では53.9%と高かった。

(酒井拓司)

(カナダ)

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